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皆さんこんにちは!
株式会社ホームテック、更新担当の富山です。
目次
普段何気なく使っている水回り。
実は、その裏側には「下水道」という重要なインフラが整備されています。
そしてその整備や修繕に欠かせないのが、各地で行われている「下水道工事」です。
けれど、下水道工事は地中での作業が中心。狭い空間、湿気、ガスの発生、重機の使用など、危険と隣り合わせの仕事でもあります。
今回は、そんな過酷な現場で実際に行われている「安全対策」について、詳しくご紹介します。
下水道工事では、以下のようなリスクが常に潜んでいます。
地中作業による崩落の危険
有毒ガスや酸欠のリスク
重機による接触事故
交通や通行人への影響
このような環境下でも、作業員の命を守り、周辺住民に安心を届けるために、現場では数多くの工夫とルールが徹底されています。
では、実際にどのような安全対策が講じられているのでしょうか?
主な対策を項目ごとに見てみましょう。
✅ ガス検知と換気対策
マンホールや管内では、メタンガスや硫化水素といった有毒ガスが発生することがあります。
そのため、作業前には必ずガス検知器で空気の状態をチェックし、必要に応じて送風機で換気を行います。
✅ 酸欠防止と保護具の装着
酸素濃度の低い場所での作業は命に関わります。
そのため、酸欠状態を防ぐための酸素測定が義務付けられており、作業中は酸素マスクやヘルメット・安全帯の装着が徹底されています。
✅ 掘削面の崩壊防止(山留工)
地面を掘削する際には、周囲の土が崩れないように「山留め」と呼ばれる土留め板や矢板を設置します。
これにより、作業員が安全に坑内に入って作業できる環境が整います。
✅ 交通誘導員と仮囲いの設置
工事が道路上で行われる場合は、歩行者や車両の安全確保が不可欠です。
そのため、交通誘導員を配置し、バリケードやカラーコーンでしっかりと工事エリアを区分。騒音や振動への配慮も忘れません。
✅ 定期的なKY活動(危険予知活動)
現場では、作業前に必ず**朝礼とKY活動(危険予知)**を実施。
「今日は何に気を付けるべきか?」を全員で共有し、作業内容に応じた注意点を明確にすることで、ミスや事故のリスクを未然に防ぎます。
近年では、ICTやAIを活用した安全管理も進んでいます。
たとえば、作業員のバイタル(体調)をモニタリングするウェアラブル端末や、作業中の異常を即座に検知するセンサーなどが導入されつつあります。
また、3Dスキャンやドローンを使って地下構造を事前に把握するなど、予測と準備に重点を置いた工事計画が主流になってきています。
下水道工事は、地域の生活インフラを守る重要な仕事です。
その裏には、作業員一人ひとりの高い安全意識と、現場全体での徹底したリスク管理があります。
私たちが日々快適に水を使えるのは、こうした「見えない努力」があってこそ。
これからも安全第一で、地域に安心を届ける工事が進んでいくことを願ってやみません。
次回もお楽しみに!